建設業許可５００万円未満の工事だからいらない。本当に大丈夫？
今まで許可なしでやってきたんだから、これからも大丈夫、本当？
よくこんなお話を耳にします。
うちはずっと同じ元請さんから仕事をもらっているから、建設業許可は必要ない。特に何年も建設業の経営をなさっている、経営者の方からよく聞かれます。長年経営をされてきた経験からそのようなことを、おっしゃっておられるのだと思います。
しかし、環境は日々刻々と変化しています。顧客である発注者の意識が変わり、元請業者の意識が変わり、世の中のコンプライアンス意識の高まりは、一昔前までのそれとは明らかに違います。
工事の請負金額に関わらず、許可の取得が求められる時代に突入
今まで許可なんていらなかった。しかし周囲の環境は確実に変化してきています。建設業で生き残りをかけようとするならば、このコンプライアンス意識の変化に追従しなければ、淘汰されてしまうのは、火を見るより明らかです。
５００万円未満の工事しかしないから、建設業許可は必要ないとお考えの事業者様もおられるでしょう。
法令上は、その通りです。しかし近年、元請業者が独自の社内ルールを作って、許可要件を満たした事業者、すなわち建設業許可業者しか取引をしないという方針に転換する、元請業者が増えております。
突然に建設業許可がないことを理由に、請負工事契約を打ち切られる時代が来ています。
その段階であせって許可を取ろうとしても、要件を満たせず許可取得に至らないケースがたくさんありますので、前もっての準備をしっかりとしていただきたいです。特に実務経験での取得をお考えの方は、工事請負契約書、注文書、請求書、入金記録がある通帳の原本等の書類はしっかりと保存しておいてください。
いくら実務経験があったとしても、書類で証明が出来なければ、許可は取れません。
御社も建設業許可取得をご検討ください
事前にしっかりと準備をされ、建設業の許可を取得なさってください。